マレーシアにはどんな服を着て旅行に行ったらいいんだろう?
気候も慣習・宗教も違う国に行くのだから、どんな服を持って行くのか悩みますよね。
特に女性の場合服の種類や量が多いがゆえに、服装に迷います。
本記事では2024年にマレーシア・ペナン島を訪れた女性の私が、旅行中の服装について解説します。
現地の気候と慣習・宗教をベースに、快適でかつマナーに問題ない服装はどんなものなのかを説明していきます。
またその他に注意しておきたいことについても記載していますので、マレーシア旅行を検討している女性の方はチェックしてみてくださいね。
1.マレーシアの気候と服装
マレーシアは赤道よりやや北に位置していて、全土が熱帯雨林気候に属しています。
常夏の国で、日中の最低気温は25度程度、最高気温は30数度と一年を通して安定しています。
季節は雨季と乾季とに分かれていますが、いつが雨季や乾季になるかの時期は地域によって異なります。
また季節に関係なく降るスコールはにわか雨のようなもので、一日中降り続けることはあまりありません。
このように常夏の国であるため、基本的には一年中半袖・ノースリーブ、短パン、ワンピース、サンダルといった夏の服装で過ごすことができます。
日焼け止めクリームや帽子なども忘れずに用意しましょう。
上記のように日本で着用しているような服装で旅行することができますが、もしドレスコードのしっかりしたレストラン等に行く場合は、事前に調べて用意しておきましょう。
2.マレーシアの宗教と服装
マレーシアの国旗に描かれている三日月と星。
これはイスラム教のシンボルです。
ご察しの通り、マレーシアはイスラム教が国教です。
主にマレー系の人々がイスラム教を信仰しており、人口の約60%を占めます。
マレーシアの街を歩いていると、スカーフで髪や肌を隠した女性を見掛けますが、その方たちがイスラム教徒です。
(個人の趣味嗜好で被っている方もいるかもしれませんが)
イスラム教の教えに従い、女性は肌の露出を避ける格好をします。
しかし旅行者である女性の私たちは、イスラム教の国だからといってスカーフを被る必要はありませんし、たとえば長袖の服を着なくても大丈夫です。
現にその他の宗教のマレーシア人たちはスカーフを巻いていませんし、それぞれの民族の考え方に沿った格好をしています。
ただ、イスラム教のモスク等を見学する場合には、肌を露出するような服装はNGです。
モスク見学を予定している場合は、短パン、ノースリーブなどは避けた方がよさそうです。
また、スカーフを巻くように義務付けられているところもあります。
モスクによってはスカーフを貸してくれるところもあり、私がペナン島で訪れたモスクもそうでした。
3.その他気を付けることや事前準備が必要なもの4つ
一般的に女性の旅行者は上記でお伝えしたように、日本で来ているような夏の格好で過ごすことができますが、それ以外に注意点や事前準備しておきたいものが4つあります。
➀冷房、寒さ対策
ショッピングモールやレストランなどの屋内、飛行機やタクシーなどの乗り物は冷房が効きすぎて寒いことがあります。
そのため、パーカーやカーディガンなど上に一枚羽織れるものを用意しておくと、いざという時に困りません。
私の経験ですが、ペナン国際空港で冷房が効きすぎて体が冷えたせいか、血流が悪くなって体調を崩してしまいました。
寒がりの方は人より余分に持って行った方がいいかもしれません。
山などの高地でも同様に羽織れるものを持参しましょう。
➁虫よけ対策
ハイキングなど緑の多いエリアに行く時は虫が多いことがあります。
特に様々な病気を媒介する蚊には要注意です。
有名なデング熱について、在ペナン日本国総領事館のホームぺージの記載を引用します。
「(前略)デング熱は、通常、急激な発熱で発症し、発疹、頭痛、骨関節痛などの症状が見られます。デング熱患者の一部はまれに重症化してデング出血熱やデングショック症候群を発症し、早期に適切な治療が行われなければ死に至ることがあります。デング熱等の蚊が媒介する感染症の対策としては、蚊に刺されないよう予防措置をとることが肝要です。(以下略)」
引用:在ペナン日本国総領事館のホームぺージ https://www.penang.my.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00719.html
恐ろしいデング熱ですが、有効な予防接種も予防薬もないそうです。
取れる対策はとにかく蚊に刺されないこと!
できるだけ肌を露出せず長袖・長ズボンを着用する、蚊よけスプレーをこまめにかけるなどの対策を取りましょう。
年中夏のマレーシアでは蚊は常に活発です。
緑の多い地域だけでなく、都会でも大々的に対策を取るなど深刻なようです。
そのため「フォギング」という手法で定期的に殺虫剤を散布するようですが、モクモクと煙が立ち上がるほどすごい光景のようです。
蚊が怖いからと言って、日中長袖を着て歩くのは厳しいものがあるので、できる対策は蚊よけスプレーくらいでしょうか。
➂スコール対策
スコールの間は傘を指して歩くよりも、ショッピングセンターなどの屋根の下に入っておくのが対策になります。
念のため雨具やタオルを持ち歩いたりすると安心できますね。
➃トイレ対策
こちらの記事でご紹介したように、マレーシアのトイレの床と便座はびしょぬれのことが多いです。
したがって、裾が地面につくくらいのロングスカートは避け、サンダルの場合は底の厚いものを履いた方が濡れるリスクを減らせます。
床が濡れて滑りやすくなっている時もありますので、ご使用の際は注意してください。
私の当時3歳の息子はトイレの個室で転びました。
4.まとめ
女性がマレーシアに旅行する際の服装について、気候面・宗教面とその他の注意点についてご紹介してきました。
あまり日本にいる時と大きな違いはないので、身構えることなく旅行できるのではないでしょうか。
現地の事情を事前に知っておくと安心材料が増えて、少しでも楽に旅行できますよね。
本記事がお役に立てれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。