マレーシア・ペナン島旅行を検討しているけど、何ができるのだろう?
旅行先が決まりメインで訪れる観光先が決まっていても、その他何があるのか、何が体験できるのか。
旅行先を深く楽しむためには、見るだけでなく五感を使って体感することが大切ですよね。
ペナン島を訪れる予定の方の多くは、アジアとヨーロッパの文化が融合するエキゾチックなジョージタウンという町へ行く計画を立てていることと思います。
しかし、ペナン島には歴史や文化に浸れるジョージタウンだけでなく、他にも魅力的な観光体験がたくさんありますよ。
本記事は2024年夏にペナン島を旅行した私の経験を元に、ペナン島の魅力を4つの視点に分類し、その分類を元におすすめの観光内容を12個厳選して紹介します。
いわゆる観光スポットはもちろん、現代的な観光要素や体を使った体験、場合によっては現地の人々の生活が垣間見られる、そんな場所や要素もご紹介していきます。
ぜひ旅行計画の参考にしてくださいね。
1.ペナン島とは
ペナン島の観光について解説する前に、まずはペナン島の概要を見ていきましょう。
ペナン島はマレー半島の西側、マラッカ峡の北側の入り口に位置する、淡路島の半分程度の小さな島です。
歴史的にはその立地から「海のシルクロード」の中継地点として、古くから東西の交易がさかんで、様々な文化が入り混じってきました。
18世紀後半にはイギリスの東インド会社により植民地化されていきます。
島の北東部の突き出たところにあるジョージタウンには、そんな歴史を垣間見ることができる建造物が数多くあり、様々な文化が融合したユニークな町です。
またペナン島はマレーシア有数のリゾート地でもあり、多くの観光客が島を訪れます。
ペナン島まではクアラルンプールやシンガポールなどからの航空便が出ており、片道1~1.5時間程度なので、プラスαで足を延ばすこともできますよ。
飛行機以外では、クアラルンプールから鉄道+フェリーという組み合わせで訪れることも可能です。
2.ペナン島観光4つの視点
ペナン島といえば…でまず思い浮かぶのは、世界遺産に指定されたジョージタウンです。
ジョージタウンにはたくさんの観光スポットがありますが、それらを一つ一つ紹介していてはキリがありません。
本記事ではジョージタウンの個々の観光スポットを解説するのは最小限にし、代わりにジョージタウンや他の町・観光スポットでの見所や楽しみ方などを、次の4つの視点に分けて解説していきます。
ペナン島観光を満喫するための4つの分類
- 歴史・文化
- 自然
- アートや博物館、テーマパーク(現代的な視点)
- グルメ
ただ観光スポットを見るだけでなく、他の要素も組み合わせていけばより深くペナン島を体感できることうけ合いです。
3.ペナン島のおすすめ観光体験12選
ここからは先ほどの4つの視点をベースに、ペナン島で観光体験できる12個の場所や要素を紹介していきます。
■歴史・文化
➀民族ごとの地区や多彩な宗教施設(ジョージタウン)
ジョージタウンは散歩して回るのが楽しい町です。
同じような形式の2階建ての町並みが続いてはいますが、通りが変わると雰囲気も異なります。
わかりやすいのがリトル・インディアと呼ばれる地区で、地区に入ると道行く人にインド系の方々増え、同時にどこからかスパイシーな香りが漂ってきます。
大音量で流される歌謡曲、金や金色の装飾品を売る店とそこに集う人々。
独特の空気感と時間を体感できる場所でした。
マレーシアは多民族国家です。
ジョージタウンでも同様に様々な民族が住んでおり、中でも中国系民族が人口の過半数を占めると言われています。
その他マレー系、インド系など様々な人々が同じ町に暮らしています。
それを象徴するように中国系寺院、公司(コンシ、国人移民の互助組織の拠点・霊廟)、モスク、ヒンドゥー寺院、キリスト教会などが町のあちらこちらに存在します。
キリスト教会を見たと思ったら少し歩くと公司を発見、など同じ町に様々な種類の宗教施設が密度高く集っているのは興味深かったです。
一つ一つの宗教施設がものすごく立派で見ごたえがあるというわけではありません。
むしろ現にお参りする人々がいて、その日常を垣間見る文化体験ができたことで、現地の暮らしを想像することができましたよ。
注意点としては、宗教施設を見学する際はお参りする人々の邪魔にならないようにすることです。
特にモスクを訪れる際は、短パン、ノースリーブなど肌を露出するような服装は避けましょう。
また、スカーフを巻くように義務付けられているところもあります。
カピタン・クリン・モスクは私が訪れた際には、スカーフの貸し出しがありました。
➁ショップハウスとファイブフットウェイの町並み(ジョージタウン)
ジョージタウンの町並みを形成する要素として「ショップハウス」と「ファイブフットウェイ」があります。
ショップハウスとは、中国の華南地方出身者が伝えたとされる家の形式で、奥行きが長い主に2階建ての建物です。
軒を連ねて何軒も連続で建物が続き、一つの町並みを形成しています。
その様はまるで日本の伝統的な町家の町並みを彷彿とさせます。
ウナギの寝床と言われるように間口が狭く奥に長い形式に共通点を感じました。
ショップハウスの中央には採光と通風のための中庭があり、これも中央に天窓や庭を設けた町家の形式に類似性が見られるように思います。
窓がないため室内は暗くなりがちですが、中庭のおかげで外の気配が感じられ、明り取りにもなるため、気持ちの良い空間になっていると感じました。
日本の町家と明らかに異なるのはショップハウスの前に設けられた「ファイブフットウェイ」と呼ばれる屋根付き通路です。
熱帯の強い日差しとスコールを避けるために、イギリス統治時代に設置が義務付けられたようです。
この通路のおかげで、旅行の日中30℃を上回る気温の中歩き続けても疲れなかったと言っても過言ではありません。
また、車の走る道路と人の歩く歩道とを分けてくれたため、一部を除き安心して歩くことができました。
一口にファイブフットウェイと言っても、デザインや大きさ、使われ方は様々です。
狭くて人が通り抜けにくいところ、天井が低いところもあります。
店のテーブルなどが置かれて通り抜けられないところもあります。
特筆すべきなのは、同じ通りのファイブフットウェイでも床面の高さが建物ごとに違うことで、アップダウンの繰り返しが頻繁にありました。
その上配管や側溝が露出していることがあるので、常に足元の確認が必要です。
通路にはタイルが敷かれていることが多く、趣向の凝らされたものばかりでした。
そのデザインを見るためにもぜひ足元にも注目していただきたいです。
余談ですが当時6歳と3歳だった我が子はファイブフットウェイを歩くのを楽しんでいる様子でした。
段差をアスレチックのつもりで楽しみ、まるでトンネルをくぐるような感覚で通路を通り抜け、足元にあるタイルを頻繁に写真に撮っていました。
視点が近い小さな子供は、街歩きは楽しいものでないことが多いと思いますが、ジョージタウンの町並みは小さな子を魅了するものだったようです。
ショップハウス元々は1階が商店、2階が住居として使われてきましたが、近年はカフェやホテルなどとして使われるケースも増えています。
➂ブルーマンション、ピナン・プラナカン・マンション(ジョージタウン)
ジョージタウンの歴史的・文化的な建物を2つ紹介します。
ブルーマンションとピナン・プラナカン・マンションです。
どちらも中国系の住民で財をなした人物のお屋敷であり、伝統的な中国様式の建物に西洋の要素を取り入れたという点でも共通点があります。
私はピナン・プラナカン・マンションの方を訪問しましたが、贅をつくした室内装飾や調度品は非常に見ごたえがありました。
また、建物の真ん中に大きく設けられた吹き抜けのおかげで、採光と風通りがよく気持ちよかったですし、2階から1階の様子を窺え様々な景観を堪能できました。
ブルーマンションも訪れたかったのですが、ツアーに参加する必要があり、事前に調べて来なかった私は時間が合わず泣く泣く断念しました。
ブルーマンションを訪れる予定の方は事前にツアーの時間を調べていきましょう。
➃クラン・ジェティ(ジョージタウン)
ペナン島のジョージタウンにはクラン・ジェティと呼ばれる水上集落があります。
ジョージタウンの建設以降、中国の主に福建省から移り住んだ移民たちが住む場所です。
貿易港であるジョージタウンを支える肉体労働者として働き、最初は船で生活、後年同氏族同士で集まり桟橋と水上集落を形成していったようです。
6本残るクラン・ジェティのうち周ジェティに行きましたが、食べ物や土産物を売る店が多く観光化されている印象でした。
私がここをおすすめする理由はジョージタウンの歴史を感じさせる場所であることはもちろんですが、他にも理由がいくつかあります。
- 海の上に渡された木の桟橋を歩けます
- 海から頭を出した柱が建物を支えているのを見ることができます
- 生活をしている家では家の前に鉄格子があり、玄関ドアを開け放し、風通りをよくしているのが見られました
- 玄関近くには仏壇のようなものが置いてあり、家族に大切に守られている様子が見て取れました
また、桟橋の先端からの眺めは良く、対岸の町やペナン大橋が見えます。
往年は対岸のバタワースとの間の海峡に、多くの船が行き交ったと思うと感慨深く思えました。
■自然
⑤ペナン・ヒル(ジョージタウンからバス・タクシー)
二つ目の視点は自然です。
その中でも注目はやはり、英国人が避暑地として開発したペナン島の最高峰ペナン・ヒルです。
ジョージタウンから麓まではバスやタクシーで気軽にアクセスでき、そこからはケーブルカーに乗車します。
残念ながら私は訪れることができなかったのですが、急な勾配を行き来するケーブルカーの速さは体験しがいがあるようです。
ケーブルカーのチケットは、マレーシア在住者・旅行者料金の2種類あります。
旅行者用でもチケットは2種類に分かれていて、ファストパスならぬ「エクスプレスレーン」料金と通常の「ノーマルレーン」に分けられています。
ノーマルレーンの場合、訪れるタイミングによっては待ち時間が結構な時間に及ぶとのことですよ。
山の上からはジョージタウンや対岸のバタワースを望むことができます。
カフェやレストランを訪れたり、山の上の自然を散策したりすることができるそうです。
また1憶3000万年前ともいわれる世界最古の熱帯雨林が生息する自然保護区・ハビタットもあります(有料)。
ツリートップウォークや全長230mのキャノピーウォーク、3つの巨大ブランコなどもあるようです。
アクセス:ジョージタウンからバス201・202系統などで30分~+徒歩約12~22分
ジョージタウンからタクシーで15~40分程度
⑥バトゥ・フェリンギ(ジョージタウンからバス・タクシー)
自然の2つ目がビーチリゾートのバトゥ・フェリンギです。
ジョージタウンを抜け、海岸沿いの道路をタクシーやバスで西に向かうこと約1時間、バトゥ・フェリンギに到着です。
ビーチリゾートではありますが、私が行った時には泳いでいる人はほとんどいませんでした。
かわりに砂浜で砂遊びする子供、波打ち際で波とたわむれる人、マリンスポーツを楽しむ人などがいました。
砂浜での乗馬体験もありましたよ。
バトゥ・フェリンギはマレーシアでも有数の夕日の名所らしいです。
たしかに2晩滞在して見た夕日はとても見事で、心に残るものでした。
海の彼方に消えていく太陽はドラマチックで、2日とも違った見え方をしていました。
日没近くなると、今まで消えていなかった人たちがどこからかワラワラと出てきて、夕日を眺めに来るのも興味深い光景でした。
海に平行して走る幹線道路沿いにはリゾートホテルが建ち並び、その他土産物屋、ホーカーセンター(マレーシア版フードコート)など、一通りの観光施設が徒歩圏内に揃っています。
リゾートホテルは、比較的リーズナブルに宿泊することができます。
日本で同じ金額を出した場合と比較して、考えられないようなサービスを体験できます。
なので、せっかくペナン島に行くチャンスがある場合は、ジョージタウンだけでなく、バトゥ・フェリンギまで足を延ばして宿泊するのがおすすめです。
たとえ海で泳がなくても、上述のようなサービスの提供が受けられ贅沢を味わえますし、海辺に来るだけでも価値があります。
普段なにかと心も体も忙しくしていることが多いと思います。
波の音をバックにのんびりと海を眺め、心地よい風に吹かれてぼーっとするだけで、リフレッシュできましたよ。
まだまだ自然あふれる場所にあるためか、私の場合滞在中サルの群衆がホテルに現れたり、1メートルを超えるだろうオオトカゲが突然現れてプールをしれーっと泳ぎ始めたり、という出会いもありました。
ちなみに海は全体ににごった色をしていて、透明度が低い様子でした。
決してゴミ等汚れているわけではないのですが、砂と思われる色で海がにごっていている感じです。
ジョージタウンからバトゥ・フェリンギに向かうまでの海すべてで、にごった色をしていたので、この辺りはにごった色の海だと言えそうです。
アクセス:ジョージタウンから101系統のバスで約1時間
ジョージタウンからタクシーで30~1時間程度
■アートや博物館、テーマパーク(現代的な視点)
ペナン島観光を楽しむ3つ目の視点は、現代的な取り組みであるアートや博物館・テーマパークです。
⑦ストリートアート(ジョージタウン)
ジョージタウンを訪れる目的の一つとして、ストリートアートを挙げる方も多いのではないでしょうか。
ジョージタウンを唯一無二の個性的な町に仕立て上げた重要な要素ですよね。
色の剥げた古い外壁にノスタルジックなタッチで描かれた子供たちと、本物の自転車やバイク、バスケットゴールなど。
アート単体で撮るとトリックアートのようで写真映えしますし、横に並んでポーズするとこれまた面白い写真が撮れる。
美しい、きれい、難しい、考えさせられるというようなアートの概念を取っ払ったかのような、体験型のアートです。
屋外でしかも建築と一体化しているのもおもしろい点だと思います。
世界遺産の町の外壁に描いているため、賛否両論はあるとしても、町のにぎわいの役に立っていて、私は素晴らしい取り組みだと感じました。
アートは壁画だけでなく、鉄製の彫刻など色々なタイプのものがあります。
有名なアート作品以外にも、町にはたくさんの作品であふれていて、とても全部は回りきれないくらいです。
建築物とともにひっそりと存在しているアートも多く、目的のものがあるなら地図を持って調べながら歩かないと見逃してしまいますよ。
壁の色褪せとともにいつか消えてしまいそうな作品もたくさんありますが、長く保たれることを祈るばかりです。
⑧様々なミュージアム(ジョージタウン他)
上述のストリートアート以外にも、ペナン島には様々なミュージアムがあります。
王道はペナンの歴史を伝えるペナン州立博物館ですが、それ以外にも個性的なミュージアムがたくさんあります。
リアルな食べ物の展示のあるワンダーフードミュージアム、3Dトリックアートミュージアム、上下逆さまミュージアム、ゴーストミュージアム、まだまだここに紹介しきれないくらいのたくさんのミュージアムがあります。
私たちはワンダーフードミュージアムを訪れました。
これまで海外旅行で多くの場所を訪れてきましたが、歴史的な博物館・美術館ばかりで、現代的なミュージアムを訪れるのははじめての経験でした。
結果は行って大正解。
食品サンプルを使った展示で、ペナン島で出会う食べ物がリアルに再現されています。
ただ精巧な食べ物が展示されているだけなら、へーっとなって終わりなのですが、この博物館のよいところはただ見るだけではなく、食品サンプルを持って写真を撮ることができるのです。
この辺りは上述のストリートアートと共通する部分で、体験できるからこその面白さがありました。
飽きさせない工夫がたくさんあり、最後まで興味がつきません。
我が家の子供たちは終始目を輝かせてはしゃぎ切っていました。
これ以上ここで詳しく述べてしまってはネタバレになってしまいますので、興味のある方は訪れて体感していただきたいです。
我が家は2時間近く滞在したと記憶しています。
すべてのミュージアムを回りきるのは難しいので、興味がありそうな場所をピックアップしておいて効率よく回りたいですね。
⑨エントピア(バトゥ・フェリンギからバスで15分)
ビーチリゾートのバトゥ・フェリンギからバスで15分ほど南西方向に向かった先に、エントピアという蝶のテーマパークがあります。
温室の中で蝶が放し飼いになっていて、様々な種類の蝶がドームの中を行きかう様子が見られます。
蜜のたまったハイビスカスなどが網の上に置いてあることがあり、その蜜をめがけて蝶がとまっていることがあるので、間近で蝶を観察できますよ。
運がよければ蝶が手や頭!などにとまることがあり、シャッターチャンスです。
我が家では家族の汗を吸いに来た蝶が長く腕にとまることがあり、くすぐったいけれど貴重な経験ができました。
また、蝶以外にも色々な種類の昆虫や生き物が展示されています。
展示方法や展示空間は趣向が凝らされており、興味深く見ることができました。
生き物を模したモニュメント、ゲームなどもありまして、飽きのこさせない工夫がたくさんありました。
我が家はゆっくり見学して2時間以上は滞在しました。
昼食は軽食のみ、しかも高めの小さな食堂しかなく、近場にレストランは見当たりませんでした。
できることなら午前中だけ、もしくは午後だけで見学が終わるように、計画立てて行く方が、食事に困ることはないと思います。
アクセス:バトゥ・フェリンギからバス101系統で約15分+徒歩約3分
バトゥ・フェリンギからタクシーで約10分
ジョージタウンからバス101系統で約1時間15分+徒歩3分
ジョージタウンからタクシーで30分~1時間強
⑩エスケープ(バトゥ・フェリンギからバスで15分)
バトゥ・フェリンギからバスで15分ほど南西方向に向かうと、レジャー施設のエスケープがあります。
木々の生い茂るジャングルの中に様々な種類のプールやアスレチックがあり、一日中遊んで楽しむことができます。
世界最長の1.1㎞もあるウォータースライダー。
同じく世界最長の全長1,135mジップライン。
長すぎて嫌になりそうなくらいです。
大人向けかと思いきや、0歳から入場でき、水遊び場などを体験できます。
とは言え、それなりに施設を楽しもうと思うなら4歳以上、本格的に楽しむとすると13歳以上からとなります。
我が家は当時3歳、しかも怖がりのため思う存分に楽しむにはまだ早いと思い、結局行くことは叶いませんでした。
大きくなってチャンスがあればぜひ行きたい施設です。
アクセス:バトゥ・フェリンギからバス101系統で約15分
バトゥ・フェリンギからタクシーで約10分
ジョージタウンからバス101系統で約1時間15分
ジョージタウンからタクシーで30分~1時間強
■グルメ
旅行の醍醐味のひとつは食事という方も多いのではないでしょうか。
ペナン島は美食の町として知られていまして、訪れた方の舌や鼻を満足させるだけに十二分です。
⑪多種多様なグルメ
多民族が暮らすだけあって、ペナン島、とりわけジョージタウンでは様々な種類の料理を楽しむことができます。
中華系の住民が多いだけに、中華料理をベースとした料理が多くあるようでした。
他にもインド系の料理やニョニャ料理、といったわかりやすい料理以外にも様々なジャンルがあります。
それに紐づく料理となるとものすごい数です。
私は事前に調べて行ったものの、あまりの種類の多さに頭に入らずじまいでした。
様々なジャンルの、様々な料理を、様々なタイプの店で食べましたが、どの料理も本当に美味しかったです。
自分の好みもあってスパイスが効きすぎているものは少し疲れましたが、どの一皿も趣向が凝らされて、次は何を食べようか食事が毎回楽しみでした。
ペナン島には、ホーカーセンターと呼ばれる半屋外のフードコートがあります。
一度に様々な種類のローカルフードを味わえるのが良い点で、また屋台の集合体のような雰囲気からも熱気が感じられました。
気軽には入れてリーズナブル、ローカルな雰囲気も味わえるという楽しい場所で、旅行中ぜひ訪れていただきたい場所です。
事前に調べた時は衛生面で疑問符がついていましたが、そんな心配は無用でした。
また点心の店では、できたての点心がワゴンに乗せて運ばれてくるのを目で見て注文する体験をしました。
レストランの英語メニューに使用する食材の説明が書かれていても、正直どんな料理なのか想像できないことが多かったのですが、ワゴンに乗った点心は一目両全。
食欲もそそられました。
中華とマレーが融合した料理であるニョニャ料理は、ペナンの歴史と文化を反映したとも言える料理です。
スパイスを使った複雑で繊細な味わいが印象に残りました。
ジョージタウンには、ローカルな店、伝統的な料理を提供する店以外に、おしゃれなカフェもあります。
私はジェラート店、繊細なかき氷を提供するお店に行きましたが、どちらも繊細な味でとても美味しかったです。
注意点としては、現金を多めに持ち歩いておいた方がいいということです。
現金よりもカード等での決済が多いと予想していたのですが、上述のジェラート店、かき氷店ではカード決済はできませんでした。
⑫果物スタンド、ドリアン
ペナン島にはフルーツ王国で、特にドリアンが有名です。
5~7月、もしくは11~12月がシーズンですが、それ以外の季節でも食べることができるようです。
私が訪れた8月中旬でもドリアンは売られていました。
バリク・プラウと呼ばれる島の中南西部が産地で、農園がたくさんあります。
時期が合えば、農園でドリアンを購入したり、とれたてのドリアンを味わったりできるようです。
また、ジョージタウンにもバトゥ・フェリンギにも生のフルーツを販売する露店がありました。
果物を買って帰るもよし、その場で切ってもらうかカットしてあるフルーツをその場で食べるのもよし。
ドリアン、ココナッツジュース、赤色のバナナなど、日本では見たことがないような南国らしいフルーツが並んでいましたよ。
ドリアンの場合はカットしてもらったその場で食べることが基本です。
公共バスをはじめ、町の至るところにドリアン持ち込み禁止のマークが見られます。
何故ならドリアンには独特の硫黄の成分を含む匂いがあるからです。
私はこの匂いが苦手で、ドリアンは一口しか食べられませんでした。
しかし、こうした体験も旅ならではだと感じました。
4.まとめ
ペナン島の観光について、おすすめの場所や要素を12個ご紹介してきました。
観光というとついつい名所やレジャー施設ばかりに目が行きがちですが、ペナン島には見るだけではない観光体験がたくさんあります。
せっかく現地に行くのであれば、ぜひ五感を使った体験を楽しんでみてください。
本記事がペナン島旅行の情報収集のお役に立てたならば嬉しいです。
どうか思い出深いペナン島旅行となりますように。
最後までお読みいただきありがとうございました。
当記事作成に当たっては、以下の書籍を参考にさせていただきました。
参考:羅針編集部編集「マレーシア ペナン エキゾチックな港町めぐり」,イカロス出版,2017年1月,240ページ