【体験談あり】ペナン島はつまらない?旅行先としておすすめの理由7つ|カップル・子連れ・女子旅に

マレーシア・ペナン島への旅行を考えているけど、つまらないのでは?と不安に感じていませんか。

貴重な時間やお金を使って旅行に行くのだから、どうせ行くならとことん楽しみたいですよね。

私もペナン島に旅行に行くと決まった後、現地について色々調べてはみるものの、世界遺産のジョージタウン以外で強烈な観光スポットが見当たらずでした。

果たして満足のいく旅行になるのかと不安でしたが、旅行を終えて感じたのは、総合満足度の高さでした。

冒険や強烈なインパクトを求める方には物足りないかもしれませんが、カップルや子連れ旅行、女子旅にはもってこいの旅行先です。

本記事では2024年夏にペナン島を訪れた経験を元に、旅行先におすすめする理由を7つ紹介していきます。

「つまらないかも・・・」と不安に思う方はぜひ参考にしてみてくださいね。

1.ペナン島とは

マレー半島とスマトラ島を隔てるマラッカ海峡の中で、北端に近い位置にある島です。

よく見るとウミガメの形をしているとか。

その立地から「海のシルクロード」の中継地点として、古くから東西の交易がさかんで、様々な文化が交じり合う交差点でした。

12世紀よりペナンはクダ王国のスルタンにより支配されていましたが、18世紀後半イギリス東インド会社により植民地化されていきました。

ペナン島の北東部はイギリス国王の名にちなんで「ジョージタウン」と名付けられ、港町として発展・衰退・復興を経て、今に至ります。

ペナン島は現在では対岸のマレー半島側のバタワース等とともに、マレーシア13州のうちのペナン州に属しています。

ペナン州は一人当たりGDPと人口密度の面で、首都クアラルンプールに次ぐ第2位とのことです。

またペナン島はマレーシア有数のリゾートでもあり、多くの観光客が訪れます。

2.ペナン島はつまらない?を否定し、おすすめする7つの理由

年間で100万人以上観光客が訪れ、ロングステイ、移住先としても人気のペナン島。

訪れた私もつまらないどころか、人気の理由の一端が伺えるくらい良い場所だと感じ、また行きたいと思えるほどでした。

ここではペナン島を旅行先としておすすめする理由を7つ紹介します!

➀ちょうどよい規模感、街・海・山がある

ペナン島自体が淡路島の半分程度の大きさとのことで、なんとなく規模感を掴んでいただけるのではないでしょうか。

メイン観光地であるジョージタウンはイギリス東インド会社が建設した歴史的な港町であり、かつ様々な民族の文化・宗教・建築などが混在するエキゾチックな街。

観光から買い物、食事など、街だけに色々と楽しめます。

また、ジョージタウンからバスで1時間、もしくはタクシーでも40分くらいの距離にはビーチがあります(バトゥ・フェリンギ)。

ジョージタウンからバスやタクシーで30~45分程行き、ケーブルカーに乗車すると、そこはペナン島の最高峰高さ800m強のペナンヒルです。

イギリス人が避暑地として開発したペナンヒルは、ジョージタウンや対岸のマレー半島の街などの眺めを堪能することができますよ。

中心となる街とビーチ、山が程よい距離にあり、様々な楽しみがあるのはありがたいですね。

それ以外にも充実したテーマパークもいくつかありますし、ドリアン産地として有名なバリクプラウ、漁村などもあります。

ハイキングルートも各地で整備されていますので、長期滞在でも楽しめること間違いなし。

実際、バトゥ・フェリンギのリゾートホテルには、バカンスで長期滞在してそうな欧米人家族が多数おり、そこを拠点に観光や散策で滞在を楽しんでいましたよ。

もちろんホテルでのんびりもしていますが。

ペナン島は色々な種類の観光がコンパクトにまとまっているので、限られた旅行期間の中でも効率よく見て回ることができますよ。

大勢の外国人長期滞在者を見ていても、つまらないということはなく、むしろ楽しめる素材が豊富な場所だと思います。

➁街の人が優しい、安心して街歩きできる

マレーシアは多民族国家として知られる国です。

マレー系、中華系、インド系とおおよそ3つの民族から成っています。

ペナン島はその中でも中華系の割合が多いとのこと。

現地には様々な民族の多種多様な顔立ちの人がいるため、ペナン島で日本人が街歩きをしていてもまったく浮きません。

昔私がヨーロッパの街中を歩いていると「ニイハオ」と声掛けられたり、じろじろ見られたり、ということが結構ありました。

様々な民族が交じり合って暮らすマレーシアでは、どんな人がそこに居ようと、自然に受け入れてくれる土壌があるように感じました。

地方の一都市で島ということも手伝ってか、都会的な洗練された感じでなく、人間味が感じられる出会いが多かったです。

特に子供と一緒に歩いているとニコニコ笑顔で見守り、時には笑いかけてくれました。

また、観光地ゆえにもちろん客の呼び込みなどはあるのですが、しつこすぎずある程度たったら引き下がってくれます。

スリや物乞いもほとんどいないような印象を受けました。

もちろん文化が違い、言葉も違う国でのことなので、日本のように安心とはいきません。

しかし常に緊張感を持って歩く必要はなく、しっかり観光を楽しむことができる環境でしたよ。

どんな壮大で立派な建造物があろうと、どんな美しい景色があろうと、どんな楽しいアミューズメント施設があろうと、結局最後は「人」です。

この点、私がペナンで出会った人々は優しく穏やかな人が多かったため、ペナンの評価は非常に高いです。

ペナンの総合満足度が高い要因の一つはこの人の優しさにあります。

➂バランスの取れた観光地

世界遺産のジョージタウンやビーチのバトゥ・フェリンギは観光地です。

観光地ではあるので多くの旅行客がいますが、大量に押し寄せてひどい混雑という場所ではありません。

たとえば京都の清水寺前の五条坂のように大混雑して身動きとりにくい、ということは少ないです。

見学施設でたまたま団体観光客と被った時間があり、その間は迷子になりそうな状況でしたが、彼らが去ると落ち着いてゆったりと見ることができました。

多くの場合適度な込み具合での観光でしたよ。

逆に観光客が少なすぎて不安・・・、情報が少ない・・・ということも起こりにくいです。

現地の人たちは観光客に慣れていますので、例えばレストランには外国人向けの写真付きメニューが用意されている場合もあります。

また外国人旅行者に対して横柄な態度やふっかけるような感じはありませんでした。

あくまでお客さんの一人として普通に接してくれることが多かったです。

訪れた私としては、観光地だけど観光地化されすぎておらず、混み具合や情報、現地の方々の対応のバランスが取れていると感じました。

➃食事がおいしい

海外旅行ということで気になる点の一つは、やはり食事ではないでしょうか。

その点ペナン島は美食の町として有名で、しかも多民族国家ということを反映して、様々なジャンルの料理を一つの地域で楽しむことができてしまいます。

マレー系、中華系、インド系の料理に加えて、マレー系と中華が融合した「ニョニャ料理」など、多様な種類があります。

立派なレストランはもちろん、街中の地元向けの小さな個人経営の食堂、カフェ、屋台など形態も様々です。

伝統的な食事、ローカルな食から、おしゃれなカフェ、デザートまで一つの町で色々と楽しめますよ。

とりわけ「ホーカーセンター」と呼ばれる多種多様な屋台が屋外もしくは半屋外に集まってできたフードコートは、旅行中一度は訪れるべき価値あるスポットです。

一度に様々な種類の料理を自分の目で見て選び、味わえ、しかもコスパがいいという素晴らしさ。

ローカル感も味わえます。

マレーシアやシンガポールで一般的な施設らしく、地元の方の食生活も支える大切な存在。

私も現地で様々な種類の料理を、色々な場所で楽しみました。

どのジャンルの料理もそれぞれに味を受け継いだり工夫したりが分かるおいしさで、毎度の食事が楽しかったです。

辛い・スパイスが合わないなど多少の好き嫌いはありましたが、次はどの料理にチャレンジしようとワクワクしていました。

日本人にも合う料理が多いので、旅の楽しみのひとつになりますし、きちんと栄養補給できるため安心して旅行が続けられます。

また、衛生面もちゃんとしている店が多く、その点安心して食べることができました。

旅行前に写真や動画などで見た様子だと、ローカル感が強くて不潔なのではという勝手な印象を抱いて現地に行ったのですが、心配無用でした。

街中や道路、市場にはフルーツスタンドもあり、ペナン島で有名なドリアンや南国らしいフルーツを味わうことができましたよ。

⑤多種多様な民族の文化・建築・宗教などをひとつの町で体験できる

地理的な要因とイギリスをはじめとする外国の統治時代の影響を受けて、マレーシアは様々な民族が暮らす国となりました。

民族同士で大きなトラブルが起こることなく共存している、世界でも稀有な国です。

ジョージタウンの街中を歩いていると、実に様々な民族の文化・建築・宗教などがひとつの町に混在しているのがわかります。

例えば通りを歩いていてモスクに出会ったかと思えば、少し歩くとヒンドゥー寺院、中国系寺院、公司(コンシ、中国人移民の互助組織の拠点・霊廟)、キリスト教教会、と次々に異なる宗教の建築に出くわします。

一つの町に様々な宗教や文化が混在し、一度に見て回ることができるので、まるで世界の縮図のようだと感じました。

ある国に行くと旅行中ずっとその土地の伝統的な建築物ばかり見ることになり、最初はものめずらしくて一生懸命見るものの、段々と同じような建物に疲れてしまう、という経験はありませんか?

その点ジョージタウンは一つの町に様々な民族の建築物がありますし、それぞれのカルチャーを感じることができますので、興味が長続きしましたよ。

ジョージタウンの世界遺産登録は街や文化に対しての評価であって、世界的に超有名な観光施設があるわけではありません。

それゆえにジョージタウンを含むペナン島が「つまらないかも・・・」と言われる要因になっているのかもしれません。

しかしメジャーな観光スポットはないけれど、歴史を垣間見て、土地の雰囲気を味わい、暮らしの一端を覗きたい場合には適した街です。

⑥アート・体験スポットが多い

古い町並みの残るジョージタウンの建物の壁のあちらこちらに、アート作品が見られます。

アート作品というと気難しいイメージを持つ場合もあるかもしれません。

この街の作品群、特に有名な壁画は写真栄えしますし、壁画の主人公と並んで撮るとさらに雰囲気が出るものが多いです。

Instagramなどに向いた映える写真が撮れること請け合いです!

最初に描かれたのは2012年。

以来複数のアーティストにより、壁画はもちろん金属彫刻などの作品も作られ、歴史的な町並みがより魅力的になっているように感じましたよ。

街歩きがさらに楽しくなる素晴らしい仕掛けでした。

それ以外にも様々な表現で魅せてくれる食品サンプルのフードミュージアム、郊外には蝶と触れ合えるEntopiaなどの屋内施設があります。

ジョージタウンの壁面アートもそうですが、「体験」ができる観光がいくつもあります。

旅行となると、つい見る、食べるに特化しがちですが、体験ができるとより旅が楽しく思い出深くなることでしょう。

私も体験したことでその時の感情がありありと思い出され、ただ見ているだけの観光よりも、しっかりその場面を思い出すことができます。

私の子供たちも体験のおかげで、どの場所でも積極的に楽しんでいました。

子連れ、カップル、女子旅には特におすすめです。

英語が通じる

ここまで、ペナン島の良さを伝えてきましたが、最後は海外旅行を楽しむためには避けては通れない言語です。

その点マレーシアは英語がほぼ100%通じるので、旅行しやすいです。

ただ話し言葉になまりがあり、早口なことが多いので、聞き取りは少し難しい印象を受けました。

それでもこちらが言った言葉はすぐに理解してくれるので、最低限の用を足すにはそれほど困りません。

マレーシアの公用語はマレー語ですが、第二言語は英語。

それ以外にも多民族国家らしく中国語、タミル語なども使われます。

多民族が暮らす国であり、またイギリスの植民地でもあったことから、英語は共通言語として使われてきたようです。

そのおかげもあってかマレーシアの英語力は、アジア圏内ではシンガポール、フィリピンに続いて3位と高い水準です。

街中の看板や通りの表記もアルファベットで書かれていて読むことができるので、旅行者にとってはありがたいですね。

余談ですが中国系の住民が多いおかげなのか、ペナン島のレストランのメニューや観光地の説明書きなどに漢字が使われていることがあります。

日本人にとっては漢字は馴染み深く、文字を見るだけでイメージが湧くので、英語よりもより理解しやすい場合もありました。

3.ペナン島のマイナス面

ここまでペナン島はつまらないのでは?という心配に対して、旅行策先としておすすめする理由についてお伝えしてきました。

満足度の高いペナン島ではありますが、もちろんマイナス面もあります。

私が感じた3点をご紹介します。

➀海の透明度はイマイチ

ペナン島のリゾートであるバトゥ・フェリンギにはビーチがあります。

海岸に沿ってリゾートホテルが並び、優雅な滞在を楽しめる場所です。

しかし海の透明度はイマイチ。

エメラルドグリーンのような青い海とヤシの木で南国らしい雰囲気はあるのですが、海はどうもにごりっています。

例えばフィリピンのセブ島のような透明度を期待して行ったら裏切られます。

たぶん波に砂が混じるがゆえのに濁りでしょうか。

ゴミが散乱しているというような汚さはなく、透明度が低いという具合です。

私が行った時にはあまり泳いでいる人はいませんでしたが、白い砂浜で遊んだり、海辺を散歩したり、海の見えるレストランでゆったりしたり、楽しみ方は人それぞれ。

私も海には入りませんでしたが、風や陽の光を感じ、散打ち寄せる波の音を聞きつつの散歩や砂遊びを満喫しました。

五感が刺激されて気持ちがよかったです。

その他バナナボートやパラセーリングなどの水上スポーツや乗馬などの体験もありますよ。

ジョージタウンからバス・タクシーで1時間以内と近いので、訪れる価値はあると思います。

 

➁交通マナーに注意

多くの東南アジア諸国で言えるでしょうが、交通マナーがいいとは言い難いです。

出展:外務省ホームページ https://www.my.emb-japan.go.jp/Japanese/guide2014/guide2014-6.html

(前略)

・運転マナーは悪く、特に割り込みや無理な追い越し運転が多く、またバス、オートバイの無謀運転も多いので注意が必要です。ある報道によれば、クアラルンプール市内では100万人が無免許で運転しているとも言われています。

・歩行者の中には、信号を守らず急な飛び出しをする者もいます。横断歩道が少なく、大通りでも車道を横断する歩行者が多数見られます。

(以下略)

ペナン島でも車とバイクが多く、渋滞が起きるほどたくさん走っています。

車は歩行者に譲るということはないので、タイミングを見計らって渡る、ということが頻繁にありました。

バイクが車と異なるスピードで向かってくるということもあるので、要注意です。

しかし私の感覚では以前訪れたタイほどはひどくなく、運転手と呼吸を合わせタイミングよく渡れば危なすぎるということはなかったです。

複数人数で横断する場合には人によってタイミングがずれるので、手をつないでいくなどの対策を取って、全員が歩調を合わせていく必要があります。

特に子連れの方は注意してくださいね。

➂トイレがびしょぬれ

海外旅行で驚くことのうちの一つがトイレ事情の違いではないでしょうか。

マレーシアも然りです。

まずトイレの個室の床がびしょぬれ、2つ目に謎のシャワーがある、3つ目にトイレットペーパーがないことがある、の3点です。

マレーシア人は用をたした後、備え付けのシャワーを使って洗浄するとのこと。

ですので、床はびしょぬれ、トイレットペーパーがないことがある、というわけです。

トイレットペーパーは個室にない場合は、手洗い場付近に共用で一つ設置されていて、必要な分だけ巻き取って個室に入ります。

トイレットペーパーがまったくない場合は、私は水に流せるティッシュを日本から持って行って使用しました。

トイレ事情のあまりの違いに、現地でトイレに行く都度どんな状態なのか毎度毎度ハラハラでした。

やはり設備の立派な空港やホテル、きちんとしたレストランは文句なくきれいでした。

ショッピングセンターや宗教施設のトイレも経験しましたが、ちゃんと掃除はされているものの、生活感が出ていて床と場合によっては便座も濡れていました。

マレーシアのトイレ事情が受け入れられない方は、旅行先として選ぶのは厳しそうです。

4.まとめ

これまでペナン島をおすすめする理由7つとマイナス点を3つご紹介してきました。

ペナン島は冒険や新しい刺激を求めている方にはつまらないかもしれませんが、地元の雰囲気をじっくり堪能したい方にはピッタリです。

この記事をご参考に、実際のペナン島旅行につながればとても嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。